■ 悪質な訪問販売による!「リフォーム工事」の消費者が社会問題となっています。
全国の消費生活センターには、毎年年間9,000件前後「訪問販売によるリフォーム工事」の相談が寄せられており、悪質で巧妙な手口も目立ちます。このようなトラブルに巻き込まれないために正しい知識を身につけましょう。
■ 悪質業者に騙されない!
悪質事業者は、お年寄りだけで暮らす家を狙うケースが多いようです。
身内の方からも、おじいちゃんやおばあちゃんへアドバイスしてあげてください。
■ トラブル時の基本知識!
● 訪問販売による自宅での契約は解除(クーリング・オフ)できます!
訪問販売による自宅での契約は、契約から8日間以内なら、契約を解除(クーリング・オフ)できます。(特定商取引法)
※工事に着手すると、契約解除の手続きが複雑になります。万が一契約してもクーリング・オフ期間中は工事に着手させないようにしましょう。
● 強引な契約は消費者契約法によって取り消すことができます!
長時間におよぶ居座り等強引な勧誘などの場合には、消費者契約法によって契約を取り消すことが可能です。
■ 悪質業者の手口
●家を訪れるきっかけは?
「無料でお宅を○○点検させていただきます」
「ご近所で工事をさせていただいています」
「たいへんですよ。お宅の外壁にヒビが入っています!」
●狙われやすい家って?
古くて痛みがありそうな一戸建ての家、子ども達が出たあとの老夫婦や老人1人暮らしの家。
●施主の不安につけこむ点検ポイントは?
・外からチェックできる屋根や外壁、基礎や土台など家の人も気づかない床下や天井裏など。
・集合住宅に多いのは、階下に迷惑がかかりそうな水まわりスペースなど。
●誘う手口は?
「今日中にご契約いただければ、工事費を半額にいたします!」
「モニターになっていただければ、たくさんのサービスをさせていただきます!」
「○○サービスですが、○○企業の製品でリフォームしませんか?」
「介護保険を使って、タダでバリアフリーの家にできます」
●悪質業者ってどんな対応なの?
- ①やさしい言葉づかいで、お年寄りの話をよく聞いてくれる。
- ②ことわっても何度もしつこく足をはこんでくる。
- ③契約をするまで、何時間でも居座る。
- ④契約後すぐに工事をしたがる。
- ⑤契約後に次々と別工事をすすめる。
■ 良い工事業者の見極め方
リフォームのイメージや予算など条件が固まったら、業者を選定し、設計、施工の依頼・発注を行います。
施工業者の事務所に直接問い合わせをし、現存しているのか確認する
というのが最も確実な方法のひとつです。訪問販売などの対処法としてもよく言われることです。
その他、つぎの項目もしっかりチェックしてください。
■ リフォネットに登録されている事業者なら安心です。
「リフォネット」は、消費者が安心してリフォームが行える環境づくりを目的に(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する公的なサイトです。
(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターがリフォーム事業者から提供された情報を整理し、消費者へその情報を提供するとともに、電話による住宅理フォームに関する相談に応じるなど、幅広く住宅リフォームを支援するシステムです。また、住宅リフォーム推進協議会が定めた「住宅リフォーム事業者倫理憲章」を遵守することを約束した事業者のみが登録されています。